東野圭吾 夜明けの街で(2007) ★★

東野圭吾がサザンオールスターズの「LOVE AFFAIR ~秘密のデート~」に感化されて書いたものらしいです。映画化もされていますが,原作を読んで特に大した事がなかったのであまり見る気もしなくて見ていません。地上波で放送する時にたまたまTVつけてたりしたら見るかもしれませんが。

簡単に説明すると,おっさんが不倫して,その不倫してる相手が殺人事件の容疑者だったってお話です。それ以上でもそれ以下でもありません。

とにかく主人公がウダウダグダグダうっとおしくて読んでてイライラさせられます。あまりにアホすぎて情けなくなってきます。ちょっと冷静に考えればどうなるかわかりそうなものですが…。でも東野圭吾だからな~このままどんでん返しもなく終わらないだろう…と思っていたら…!何と,特に意外な結末もなく終わってしまいました。

果たしてそれだけ周りが見えなくなるくらい彼女が魅力的だったのだろうか…?作品を読んでいる限り,特に欠点もない妻や何も知らないかわいい娘を不幸にしてまで走らなければならないほどの人って感じはしませんでしたが…。

重い作品からものすごい複雑な作品まで,とても同じ人間が書いているとは思えないほどいろんな作品のある東野圭吾ですが,この作品も本当に東野圭吾が書いているとは思えないほど薄っぺらい作品でした。確かに新境地と言えば新境地なのかもしれません。

別に不倫っていう反社会的なテーマだからヒステリックに叩いてる訳ではなく,本当に薄っぺらい作品です。ファンの人はきっと作者は不倫をした事がないのでしょう,といい解釈をしておけばいいのではないでしょうか。


夜明けの街で (角川文庫)

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル大