伊坂幸太郎 終末のフール(2006) ★★★

あと3年で終わる世界を描いた短編集です。

あと3年で小惑星が落下し滅びてしまう世界で生きる人々の物語です。絶望する人,自殺する人,自暴自棄になる人,犯罪に走る人,どこかに逃げようとする人などいろいろな人々がオムニバス的に描かれています。

とても伊坂幸太郎らしい,とても淡々とした書き方で,非常にテンポよく読めます。この人の書く本は皆そうなのですが,サクサク進みすぎてあまり残らないかもしれません。考えさせられるとかそういう本ではなく,この作者独特の雰囲気や世界観を楽しむオサレ作品といったところでしょうか。この人の作品はそういう作品ばかりです。

サクサク読めるので眠れない夜のお供にどうぞ。


終末のフール (集英社文庫)

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