奥田英朗 延長戦に入りました(2003) ★★★★★

奥田英朗の傑作エッセイです。スポーツに関する様々な疑問について,奥田流独特の面白くてバカバカしい観点からつっこんで茶々を入れている短編集です。

様々なスポーツに関する疑問が書かれた短編集で,確かに言われてみると,なんでだろう?という疑問について書かれています。

「なぜレスリングのタイツは乳首を出しているのか?」「ボブスレーの前から2番目の選手は一体何をしているのか?」「なぜサッカーはせっかく長い時間延長戦まで戦ったのに,最後はPKなんていうじゃんけんみたいな勝敗の決め方なのか?」などなど。そういえば言われてみればそうだよなあという疑問を良く言えば的確に突っ込み,悪く言えば茶々を入れています。

これが読んでみると面白いんですよ。伊良部シリーズも読んでいてニヤニヤしてしまいますが,この「延長戦に入りました」も相当ニヤニヤしてしまいます。バカバカしいのですが,面白い。

奥田エッセイは,小説に比べると面白さが半減しており,あまり読むスピードも進まない作品が多く,奥田ファンのファンブック的位置付けでファンでない人にはそこまでオススメできないのですが,この「延長戦に入りました」は伊良部シリーズ等の小説に勝るとも劣らない,奥田エッセイの中では最高傑作です(2012年現在)。ぜひとも一度手にとって読んでみてください。


延長戦に入りました (幻冬舎文庫)

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