Book一覧

NO IMAGE

海堂尊 死因不明社会(2007) ★★

いつも魅力的なキャラクターたちを使ってさりげなく(?)医療の世界の暗部にスポットを当てていく海堂作品ですが,この「死因不明社会」はそのタイトル通り現代の死因究明制度の欠陥に対し,バリバリの作者の思想が書かれた本です。白鳥が登場していたりもするものの,エンターテイメント成分はほぼゼロのマジメ本です。作者の海堂尊は本当はこの「死因不明社会」をいつか書くために,小説で婉曲的に医療の問題点を取り上げていたらしいです。

NO IMAGE

東野圭吾 白夜行(1999) ★★★★★

桐原亮司と唐沢雪穂の2人を主人公とした話です。直接2人の心情等が描かれる事はなく,常に第3者の視点を通して話が進みます。とにかく暗くて重くて救いのない話がずっと続きます。不幸な生い立ちの2人が過去を隠すために次々に犯罪を犯す。彼らに関わった人間は全員不幸な結末を迎えますが,誰もそれが仕組まれたものとは気付きません。

NO IMAGE

東野圭吾 流星の絆(2008) ★★★★★

両親を惨殺され,仇討ちを流星に誓った3兄弟の話です。事件後,捜査はなかなか進展せず,14年が経過。時効間近となり,とうとう3兄弟は真犯人と思しき人物に遭遇します。3兄弟が仕掛けた復讐計画には,思わぬ誤算が…。

NO IMAGE

東野圭吾 ダイイング・アイ(2007) ★★★

交通事故に絡む,ミステリーやサスペンスというよりサイコ・ホラーの色が強いお話です。冒頭で主人公が襲われ,自分が起こした交通事故の記憶を失ってしまいます。記憶を取り戻すため,事故についていろいろ調べていくと…。

NO IMAGE

海堂尊 医学のたまご(2008) ★★★

ごく平凡な中学生がとあるきっかけから,大学の医学部で研究を始め,とある事件に巻き込まれていく,論文捏造事件の闇を描いた作品です。いつもの海堂作品通り,舞台は桜宮市。当然他の海堂作品ともリンクしています。ただし,この作品はこれまでの作品よりもずっと先の未来,2020年の桜宮市が舞台です。この作品よりも出版されたのは後の作品になりますが,「ジーン・ワルツ」や「マドンナ・ヴェルデ」を読むと,ああ,あの子たちやあの人たちはこんな風になってるんだなあと2度楽しめます。

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大