スカイウォードソード,クリアして2周目以降に遊べる辛口モードというダメージ2倍,回復アイテムなしといういわゆるハードモードもクリアできました。1周目終わってすぐ2周目でも苦にならず,非常に楽しく進んで辛口モードをクリアできました。トータルのプレイ時間は今のところ80時間と表示されています。前の日記でバドがキモいと書いたのですが,終わってみるとバドは非常に勇敢で頼もしい仲間に成長していました。まあそういったキャラクターやストーリーも非常に満足でしたが,今回はアクションゲームとしてどうだったのかという事を重点的に書いています。
とにかく今回はアクションゲームとして非常に楽しかったです。このスカイウォードソードというゲームはまず実現したいアクションを考えて,それからゲームを作っていったらしいのですが,とにかくアクションが楽しい!特にボス戦が楽しく,中でも4つ目のダンジョンのボス戦が特に楽しかったです。ゼルダのダンジョンのボスっていうとそのダンジョンで手に入れた武器を何となく使ってれば何となく倒せてしまう事が多かったのですが,今回はちゃんとどうやったら倒せるか倒し方を考える必要がある敵がほとんど(そうでないつまらないボス,例えば3つ目のダンジョンとか…もいるにはいるのですが)です。
今までのゼルダでは剣を振るボタンを何となくポチポチ押していれば何となく勝てていたのですが,今回はただ剣を振るにしても縦に振るのか?横に振るのか?斜めに振るのか?上から下に振るのか?下から上に振るのか?右から左に振るのか?左から右に振るのか?全部プレイヤーが状況に応じて選択して操作しなければなりません。といっても複雑な操作がある訳ではなく,wiiモーションプラスによって動かしたいように動かすだけという直感操作です。最初の方はこのwiiモーションプラスを利用したアクションに慣れるまで苦労しました。トワイライトプリンセスのような前作までは何となくリモコンを振り回してさえいれば敵を倒せていたので。慣れればもう大丈夫なんですけどね。状況に応じて考えて操作しなければならなくなり…というと難しいように思えますが,動かしたい方向にリモコンを振るだけなので操作は難しくありません。他にも薬を飲む時でも前作までのように時間がストップしたりせず敵も襲ってくるし自分も走りながら薬を飲むといった他の操作もできるというFFみたいなRPGでいうところのアクティブタイムバトル?的な要素も取り入れていたり,とにかく今回はプレイヤーとゲームとの間の乖離を極力取り除く事や,プレイヤーの一体感を何より重視しているように思いました。
ダンジョンの謎解きにしても,これまでの作品とは一線を画しており,文章で説明するのは難しいのですが,ゼルダというゲームの謎解きには大体のセオリーではないのですが,何となく経験則?みたいなものからたぶんこうやるんだろうな,といった事が分かる事があるのですが,今回はそういったものが全くなく,謎解きもwiiモーションプラスをうまく使ったものが多く,非常に新鮮で頭を使わされ,苦労しました。その分やっぱり楽しかったです。
このように,アクションゲームとしては,これまでのゼルダとは違うマンネリを脱却した作品というものを強く意識しているように思いました。ゼルダの伝説といえば任天堂の看板タイトルの1つで,こういう人気作品の続編というと保守的になりがちですが,風のタクトの時もそうだったのですが,任天堂は非常にチャレンジングな事をする会社だという事を再認識しました。今回はそのチャレンジングな作りが大成功しているように思います。
ハートのかけらや感謝の気持ち,材料集め,虫集め等のやり込み要素に関しても,今作はダウジングというものがあるので攻略本や攻略サイトに頼らずとも自力で探しやすくなっています。私もそういうものに頼らずラスボスに挑戦する頃には普通に自力でフルコンプしていました。まあ,ちっともストーリーを進めず寄り道ばかりしていたからっていうのもありますが…。
今作は制作費が任天堂史上最大という話もあって,今時そんな制作費アピールするのなんて,なんかいくらお金かけてもリメイクくらいしかロクに作れないようなメーカとか,そういうこけるイメージしかなかったのですが,やってみて非常にすばらしい出来で安心しました。私が敬虔な任天堂信者である事を抜きにしても,さすが任天堂だなあと再認識せざるを得ませんでした。
まあそういう訳でもしwiiを持っているならばこれは必ずやるべきタイトルですね。年末やお正月等の冬休みにぜひ遊んでみてください…と年末に書こうと思っていたのですが,意外とクリアに時間がかかってしまいこんな日になってしまいました。もう冬休みなんてほとんどの人は終わっていますよね。