前回の続きです。この旅行もついに7日目に入りました。モンサンミッシェル対岸のホテルに泊まり夜が明け,さっそくモンサンミッシェルの島内観光に入ります。
さて,昨日からそうなのですが,ここモンサンミッシェルに到着してから天気が思わしくありません。せっかく対岸のホテルに泊まったにもかかわらず,残念ながら朝焼けのモンサンミッシェルも見られませんでした。島内も雨がしとしと降る中での観光となりました。
昨日宿泊したホテル,ルレ・サンミッシェルからの距離感はこんな感じです。朝日に照らされ朝霧に浮かぶ姿を見たかったですが,仕方がないですね。
で,またモンサンミッシェルまでバスで行きます。結構距離もありますからね。昨日はバスの写真も忘れましたが,こんな感じです。このバスも結構おもしろいつくりで,電車みたいに前にも後ろにも運転席があるんですね。んで,進行方向に運転手が移動して運転するんです。トランスミッションとかの駆動系がどうなってるのか,ちょっと興味があります。
こういう普通っぽいバスもあります。ここに写ってる小学生くらいの子供はすれ違いざまに「さ~く~ら~♪さ~く~ら~♪」と歌っていきました。こんな日本の歌でも結構知ってるんですね。やっぱりこうやって積極的にコミュニケーションを取ってくるのが日本とは違うなあと思いますね。日本で逆の現象が起こるかっていうと,まず間違いなくないですしね。しかしフィレンツェでもそうでしたが,やっぱり日本人は日本人と分かるみたいですね。いくら同じような東洋人とは言え,中国人や朝鮮人なんかと間違えられる事はないようです。ちゃんと見分けてくれてます。ちょっとうれしいですね。
モンサンミッシェル前に到着し,バスから降ります。このサン・マロ湾に浮かぶ孤島,モンサンミッシェルは,非常に潮の干満の差が激しいところとして有名で,かつては満ち潮の時は海に浮かび,引き潮の時のみ現れる陸橋で陸と繋がっていたと言われます。現在はこのようにあまりロマンのない駐車場みたいなスペース(と言っても車は止まってませんが)があって,ここから渡るみたいになっていますが,現在工事中でこのスペースは将来的に取り壊し,新しい橋を架ける計画となっているそうです。
もうちょっと寄るとこんな感じです。やっぱり雰囲気ありますね。広島出身の会社の同期にモンサンミッシェルの事を説明すると,「それなら厳島神社でいいじゃないか」と言われましたが,やっぱり雰囲気も全然違いますよ。あ,でもその厳島神社とは姉妹都市らしいです。
百年戦争時の大砲も展示されています。イギリス軍が捨てていったものだそうです。
この跳ね橋付きの門で3つめですが,この門は「王の門」と呼ばれているそうです。
門をくぐるとグランド・リュ(大通り)という城下町的な雰囲気の街が広がっています。ほとんどが土産物屋です。静まり返っていた昨夜とは違い,多くの人でにぎわっています。土産物はいろんな店がありますが,ほとんど同じようなものばかりで,この店でしか売ってない!というものはほとんどありません。が,結構値付けがバラバラなんですよね。同じものが,違う店だと高かったり安かったりします。2倍も3倍も違うなんて事はなく,1ユーロ以下か多くても2~3ユーロの差なので,そのくらいの差なら気にせずサッサと買う物買って他に時間をたくさん使うか,できるだけたくさんの店を回って少しでも安いものを探すかは来た人のスケジュールの余裕次第でしょうね。
店の中に鳥が飛んでるんですよ。んで,店の商品にとまってるんです。
何でかなと思ったら,ここモンサンミッシェルの名物,ラ・メール・プラールの塩バターのクッキーの試食をつまみに来てるんですね。フランス人は鳥が食べても全く気にしない非常におおらかな気質のようです。あんなふうに鳥がとまっていたら土産物も糞で汚されそうな気がするのですが,この鳥の太り具合から考えてもいつも食べてて全く気にしてなさそうですね。
グランド・リュを登りながら,モンサンミッシェル中央の修道院へ向かう途中,サン・ピエール教会がありました。
この入口の像はジャンヌ・ダルクの像です。このモンサンミッシェルは大天使ミカエルの信仰が強く,修道院も大天使ミカエルのお告げで建てられたという話ですからね。同じく大天使ミカエルのお告げで行動したジャンヌ・ダルクが祭られているのでしょう。
教会内部も大天使ミカエル像があります。他にもいろいろな美術品もありました。
長くなったので,このサン・ピエール教会を出たところで続きます。次回はあの中心にそびえ立つ修道院に向かいます。
la mere poulard(ラ・メールプラール) 缶入りガレットクッキー1缶 (フランス クッキー)