伊坂幸太郎 重力ピエロ(2003) ★★

伊坂幸太郎の「重力ピエロ」が絶賛されているらしいので,この人の本読んだ事ないなと思って読んだ,初めて伊坂幸太郎に挑戦した作品です。映像化もされているらしいですが,原作自体に良い印象を持っていないため,映像化作品も見てもいなければ見ようとも思っていません。

ある兄弟と,連続放火事件のお話です。伊坂作品読むのはこれが初めてだったのですが,読みやすいし,言い回しとかが好きかも,と読んだ当時は思いました。登場人物もキャラクターがはっきりしていて魅力的です。

が,読んだ当時も,読んでから何年も経った現在も,肝心のストーリーが「?」でした。中盤くらいまで読めば先が読めてしまうし,しかも特に予想外の展開もありません。結末ももやもやしてすっきりせず後味も悪いです。

今は伊坂作品をいくつも読んでこれがこの人の作風なんだと分かりましたが,この人はとにかく小説や音楽とか何かの引用が多いです。なんかオサレな第一印象を受けます。「へぇー」って思う事もあるけど一歩間違えば「ふーん」です。ヘタしたら人によっては「何だコイツ,カッコつけやがって」的な印象を持つかもしれません。

そういったところが鼻につくかもしれないのと,先も書いた通り私はストーリーのイマイチさを感じずにはいられなかった事とで,この作品が絶賛される理由が全くの理解不能でした。これを絶賛している人は私とは本の読み方が違うのかもしれません。もし同じ伊坂幸太郎を読むのであれば,個人的にはこの「重力ピエロ」なんかよりも「砂漠」や「ラッシュライフ」,「アヒルと鴨のコインロッカー」あたりの方がずっとオススメです。

この「重力ピエロ」は私には全く向きませんでしたが,この人の本は非常に読みやすく,サラサラ軽い感じで読めます。中身も軽いためあまりにサラサラ読み流し過ぎて,あまり本の中身が頭に残らないのですが,暇つぶし用の作家として重宝しており,本自体はいくつも所持しています。


重力ピエロ (新潮文庫)
伊坂 幸太郎

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新潮社 2006-06
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コメント

  1. だみお より:

    僕は結構いい作品だとは思ったんですけど…
    まぁ音楽とか小説の引用は僕もいらないな、とは思ってました。
    でも中には名言と呼べる物を沢山ありましたよww
    中でも凄かったのがガンジーさんの名言ですよね
    それなら普通に本屋でガンジーさんの名言集買えよ、と思いますが
    この重力ピエロの中でその名言を出すことによって
    春がどれだけガンジーさんを尊敬してるのか
    そしてどれだけ自分の出生について悩んでいたのか。
    その春の苦しみ、それだけでもこの小説の価値はあると思います。
    客観的に考えてはいけません。
    もしこれが自分の身に降りかかったとしたら、
    その事について深く考えるたびに自分は生まれるべきだったのか。

    僕は伊坂さんの本の中で
    重力ピエロが一番の、BEST作品だと思います。
    他の作品はここまで考えさせてくれません。
    僕はもっとこのような、人の苦しみについてどう考えるのかを考えさせてくれる本が
    増える事を願ってます。

    • B.Tadano より:

      コメントありがとうございます。
      (気付くのが遅れてすみません)

      なるほど,そういう読み方もあるのですね。
      他サイトでこれを絶賛しているレビューを見ても全くしっくり来なかったのですが,
      非常に参考になりました。

      私の読み方はサラサラすぎて春の気持ちまでちょっと到達しませんでした。
      何かって言うとガンジーガンジーでもういいやって感じになってしまいました。

      私がこれを読んだのももう5年も前ですので
      今度時間のある時にだみおさんのような観点でもう一度読み直してみます。