東野圭吾 卒業(1989) ★★★

東野圭吾の加賀恭一郎シリーズの第1作です。「赤い指」,「新参者」と読んで,よーし過去の作品も全部読むか!と読み始めた作品です。読んだのは新参者のドラマが始まる頃(2010年)だったので,何今さら書いてんだって感じですが。

加賀恭一郎の大学時代の話です。卒業を控えた仲間の間で,殺人事件が発生。茶道,剣道,学業,就活,いろいろな背景から加賀が真犯人を突き止めます。仲間が仲間を殺した事を疑わなければならず,さらにバラバラになっていく仲間たち。ツラい青春時代が加賀にはあったのだという事がこの作品で分かります。

20年以上前の作品で,話の古さは否めませんが,加賀の過去が分かる興味深い作品でした。「赤い指」「新参者」と読んだ経緯から,当然この「卒業」も人情モノなのかなと思っていたのですが,ところがどっこいかなりコテコテの本格ミステリーです。茶道の絡んだ非常に難解なトリックに,読む手が止まる人も少なくないかもしれません。私も100%理解せず何とな~くの理解で流し読んで済ませてしまいました。大体の話が分かればいっか!?


卒業 (講談社文庫)

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