ヨーロッパ旅行記 その10 イタリア・ローマ その1

前回の続きです。ついにこの旅行記もその10に到達してしまいました。フィレンツェを出発して永遠の都・ローマに到着しました。

ローマに到着したのは12時半頃だったので,まずは昼食です。「Squisito Pizza」というピッツェリアで昼食を取ります。

出てきたのは,まずはサラダ。ただ野菜をさらに乗せただけに見えますが,ちゃんとドレッシングもかかっています。

そしてピッツァ。そういえばイタリアで初のピッツァです。いろいろ入ってます。…けど,名前を忘れた!オリーブやらハムやらきのこやらたくさん具が載ってておいしかったですよ。

あと,ここでもパンナコッタが出たんですが,フィレンツェで食べたものとは全然違ってて,なんかういろうみたいな食感の,味もかなりイマイチなものでした。フィレンツェで食べておいてよかった。もしフィレンツェで食べてなかったら,イタリアのパンナコッタってなんかういろうみたいなんだよって吹聴するところでした。写真にも撮るのも忘れてしまったし,ここでパンナコッタを食べた事はなかった事にしました。

そういえばここだけでなく他のレストランでも結構そうなんですけど,ウェイターさんとかが結構遊び心があるんですよね。皿を持ってきてくれたので取ろうとするとひょいと取り上げられて別の人に渡すとか,ちょっとかがんだり首を下げたりしてたらいつの間にか頭の上に皿とかを持ってて,顔を上げた時に頭ぶつけさせるとか。結構おもしろい。日本では絶対ないですね。日本人にもこのくらいのユーモアと余裕が欲しいですね。

本場のピッツァに満足した後で,さっそくローマ観光に入ります。まずはバスで移動しながら車窓観光です。バスから眺めるだけなので中も見れなければ外観もしっかり見れませんが,見たい人は次の日にローマ1日自由行動の時間があるのでそれで見るという感じです。

ヴェネツィア広場です。ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の像が中心に,奥にヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂があります。とにかくでかい。このヴィットリオ・エマヌエーレ2世という人はイタリアを統一した人ですが,イタリア中にこの人の像がありますね。今回の旅行でも,この人の像がなかった街はなかったですし。

これはサンタンジェロ城。てっぺんに立つ天使像がうっすらと見えますが,この像から聖天使城とも呼ばれるそうです。サンピエトロ寺院とも秘密の通路で繋がっていると言われます。

フォロ・ロマーノも通りました。とりあえず車窓観光はこんなところです。

そしてついに世界最小の独立国,ヴァチカン市国に入国!と言っても別に入国審査とかがある訳でもなく,バスでいつの間にか入国しちゃってるんですが。バスを降りてしばらく歩いて,サンピエトロ広場に到着。でかい!そして人だらけ!この正面に見えるサンピエトロ寺院がカトリック教会の総本山にして,世界一の大聖堂です。

ここにもオベリスクがあります。

サンピエトロ寺院の上,そして周りの回廊の上には140体の聖人の像があります。こういうものを見る度にため息が出るのですが,いったいどのくらいの時間をかけてこういうものを作ってきたのでしょうか。そしてこの並んでる人。全部サンピエトロ寺院に入ろうとしてる人です。

入口では結構厳しい手荷物チェックがあります。厳しさはその日の警備員の気分等で決まるようですが,この日はガイドさんの話ではかなり厳しかったみたいです。何度もいろいろ脱がされてる人がたくさんいました。あと,いくら暑い季節でもあまり肌を出す格好だと追い出されちゃいます。ミニスカートとかなんて絶対アウトですね。これは別にここに限った事ではありませんが,教会等宗教的な建物に多いですね。

入口(と言っても観光客の入口ではない)に立っているのはヴァチカンのスイス衛兵です。16世紀頃から,傭兵であるにもかかわらず忠誠心が非常に高く,決して雇い主を裏切らないと評判だったスイス人が,500年もの間ずっとこのヴァチカンの警備を任されています。この衛兵はスイス人と決まっており,日本人として生まれたらいくら職業選択の自由が日本国憲法で保障されていても,ヴァチカンの衛兵にはなれませんね。もちろんスイス人であれば誰でもなれるかと言えばそうではなく,

  • 敬虔なカトリックである事
  • 19~30歳の男
  • 身長174cm以上
  • 職業教育学校卒業or大学入学試験合格者
  • 兵学校卒業者
  • 衛兵として2年以上ローマ法王に仕える事が可能

などなどの厳しい任用基準があり,良家に生まれた大金持ちで頭脳明晰,スポーツはもちろん万能,性格もバッチリ人格者なイケメンというカンペキにパーフェクトな超人しかいないようです。そんな超人が集められてバッチリ訓練を受けているので,立ち居振る舞いや雰囲気も普通の人とは違いますね。このポーズで1mmたりとも動かないその姿は,実は人形なのではないかと思ってしまうほどです。

サンピエトロ寺院の前には夥しい数の椅子が置いてあります。ミサでローマ法王が演説する際にはこの椅子が信者で埋め尽くされるらしいです。

サンピエトロ寺院内部に入っていきます。内部はとにかく広い!そして人が多い!にもかかわらず静かで,厳かな雰囲気です。というかはしゃいだらつまみ出されるんでしょうけどね。日本人の客でもここでダブルピースで写真撮ってて警備員に怒られてる恥ずかしい人がいましたからね。「今すぐその写真のデータを消せ!」的な事をイタリア語ですごい剣幕で怒鳴られていました。もちろん,ほとんどの人はそんなはしゃがずにここがカトリックの総本山の大聖堂であるという意識を持って見ているだろうし,静かに祈りを捧げている人たちもたくさんいました。

内部は単なるでかい大聖堂ではなく,ミケランジェロのピエタをはじめ,美しいモザイク画,豪華なブロンズの天蓋など,宗教芸術の宝庫となっています。

サンピエトロ寺院内部をじっくり堪能して,ヴァチカンを後にしたところでまた次回に続きます


図説 知られざる歴史ミステリー ヴァチカンの謎と真実

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