ヨーロッパ旅行記 その13 イタリア・カプリ

前回の続きです。この旅行もついに5日目です。この日はローマでの終日自由行動(フリータイム)なのですが,オプショナルツアーで1日カプリ島観光へ向かいます。

旅行5日目,ローマ2日目ですが,この日は1日自由行動です。フィレンツェでは半日自由行動でしたが,1日自由というのは初めてです。パンテオン,真実の口,ナヴォーナ広場,サンタンジェロ城,フォロ・ロマーノなどローマでまだまだ行きたいところはいくらでもあるのですが,それらを諦めてでも今回絶対行きたかった場所がありました。それは青の洞窟で有名なカプリ島です。という訳でこの日は1日165ユーロもするオプショナルツアーに参加しました。

朝は5時前に起床,5時に出発です。いくら何でも早すぎですが,遠いですからね…。もちろんのんびり朝食を取っているヒマはないので,お弁当を渡されてバスの移動中に食べます。お弁当といっても渡された紙袋の中に入っていたのは,ラスクみたいなカッチカチに乾いたパンと,ブリオッシュ,りんご。あんまりおいしくありませんでした。

まずはバスに乗ってアウトストラーダでローマからナポリへ向かいます。と,簡単に書いてますけど,なんと3時間もかかります。

ナポリに到着。このモーロ・ベヴェレッロ港からカプリ島へ向かいます。

この高速艇に乗り込みます。青の洞窟といえば完全にコンディション次第って感じで,海がもし荒れてでもいようものならこの高速艇に乗るまでもなく終了,仕方ないからポンペイでも行こうかなという感じだったのですが,この雲1つない青空!この旅行の序盤,セントレアでもヴェネツィアでも酷い嵐で,非常に先行きが…特にこのカプリの日が心配で気分が滅入るばかりでしたが,やはり私の日頃の行いから考えたら,全くの杞憂でしたね。

高速艇に乗り込みますが,人でいっぱいです。

せっかくいい天気なので,船内ではなくデッキみたいなところの席に陣取りました。このモーロ・ベヴェレッロ港にはクルーズの豪華客船も止まっています。

短い時間だったけれど,ナポリともお別れです。アリーヴェデルチ!

40~50分くらいでナポリからカプリ島へ到着します。この日はホントに海も凪いでいたし,やはりそこそこ大きい船なのでほとんど揺れや船酔いの心配はありません。だんだんカプリ島が見えてきました。

そしてカプリ島のマリーナ・グランデに到着!この美しい青の海と空!いかにもリゾートな雰囲気です。このマリーナ・グランデに来て初めて,青の洞窟に行けるコンディションかどうかが判明します。対岸のナポリやソレント,サレルノでは青の洞窟に入れるかどうかは分かりません。やはりカプリ島の人も観光で飯を食っているので生活がかかっているからでしょう。対岸にいる時コンディションが悪そうでも,実際行ってみたら入れそう!という時や,その逆もあるので本当にギャンブルですね。対岸にいる時から天気が悪ければ,一か八かカプリに行ってみるか,ポンペイ等イタリア南部を観光するかの二択,カプリに行ってみてコンディションが悪ければカプリ島内部をぐるぐる回ったりモンテ・ソラーロに登ってみたりするしかありません。幸運にも私はバッチリ青の洞窟に行けるコンディションでした。

青の洞窟に入れるコンディションかどうかというのは波の高さで決まります。この日みたいな雲ひとつない青空でも,波が高くては入れない,という事はよくあるそうです。この5月という季節が最も条件の良い,入れる確率が高い季節である事は下調べ済みで,だからこそこの5月に旅行に行く事を決めていたのですが,それでも成功確率は6割くらい。カプリに何度も行っているガイドの実体験によれば,トータルで大体3割くらい,と言っていました。特に冬場はよく荒れて,3~4日に1日くらいしか入れないそうです。なぜ波が高いと入れないのかは後述します。

長々と講釈を垂れましたが,行けるコンディションの場合は,高速艇でマリーナ・グランデに到着したら,即モーターボートに乗り換えて青の洞窟に行かなければなりません。ここでどれだけスムーズに乗り換えして青の洞窟前にどれだけ早く着けるかで待ち時間とその後の自由時間を使えるかが決まるからです。20人くらいの中型モーターボートで,また10~15分ほど移動です。このボートは結構揺れるので船に弱い人は注意です。私は全然平気でしたが。

カプリ島をぐるっと回りながら移動です。碧い海と輝く空!それにきびしく対比するかのように白く切り立つ要塞のような断崖絶壁の海岸線がこのカプリ島の特徴です。ローマ皇帝アウグストゥスもこの美しい景観を気に入り別荘とし,その後のティベリウスも大半をこの地で過ごしたと言います。私もここに永住してしまいたいと思うくらいでしたが,ここもヴェネツィアと同じく物価が非常に高いらしいです。カプリ島じゃなくても毎日気軽にカプリに来てしまえる所に住みたいよ。

そして信じがたい事にこの断崖絶壁の海岸線にヤギが住んでいるんですよ。この写真。分かりますか?気持ちよさげにひなたぼっこしています。確かに天敵とかは来なさそうですが,恐ろしい住処を選んだものです。どうやってここまで登って,どうやってここから降りるのでしょうか。固定する能力を持ったスタンドでも持っているのでしょうか。

そして青の洞窟前に到着!かなりスムーズにモーターボートに乗ったつもりでしたが,スデにこんなに先客がいました。ここから定員4人の小さな手漕ぎボートに,船から船に乗り換えて青の洞窟に入ります。青の洞窟の内部はどこかに通じているという訳ではなく,入るのも出るのも1つの出入口からです。つまり内部はドームみたいになっている訳ですが,一度に4~5艘ボートしか入れないので順番待ちです。

待っている間も,先客が洞窟に入っていくのを見ていたんですが,これがおもしろいんですよね。洞窟の入口はなんとボートの高さくらいしかありません。なので乗客は入る時はボートの高さより体勢を低くして身を隠さなければなりません。船頭はどうやって入るのか?頭ぶつけて落ちるのでは?と思うのですが,これが鎖を手繰り寄せながらスイッとうまい事やるんですよね。長年やってるんだろうけど匠の技術(ワザ)です。こんな狭い入口なので,波がちょっとでも高いと入れない訳です。

結構待って,やっと私の番が来ました!手漕ぎボートに乗り込みます。隠れられるよう,こんな感じで乗ります。入る瞬間は結構スリリングで楽しいです。ギャグでちょっと頭出してみてもいいかもしれませんが,入る瞬間は結構スイッとスピードが出るのできっと岩壁に頭をぶつけて血だらけでシャレにならない事になると思います。海外で医者なんかかかったら恐ろしい費用を請求されるでしょうからあまりオススメはできませんね。

そして青の洞窟内部です!狭いのは入口だけで,内部は広いです。そしてこの神秘的な世界!入口からの太陽の光によって洞窟内部の石灰質の多い水面が青く光るのですよ。とにかく美しいの一言です。ドーム状の洞窟をぐるっと1周回って出るのですが,本当にあっという間です。写真もロクなものが撮れませんでした。1~2分で終わっちゃいます。これまでローマから長い道のりを数々の乗り物を乗り継いできましたが…。船頭さんが片言の日本語でもっとチップくれればもう1周するけど?みたいな事を提案してくるので(しない人もいるかも),金を握らせればもう1周できます。世の中金です。

あっという間の青の洞窟でしたが,満喫はしたのでマリーナ・グランデに戻ってバスに乗り,カプリの山を登っていきます。この道で恐ろしいのが,バス2台すれ違うのがやっと(10センチ隙間あるかないか)なのに,結構なスピードで走るんですよね。何でこんな思い切りがいいのだろう…固定する能力のスタンド使いに襲われたのがよっぽど怖かったのだろうか…いや,こんなん毎日やってたらぶつかるだろみたいな。この日はぶつからなかったですが,きっとしょっちゅうぶつけてるに違いない。そんな事を考えながら,切り立った崖の上の「ラ・ピグナ(La Pigna)」というリストランテで昼食です。メニューはカプリのシーフードがメインでした。おいしかった。

トマトとシーフードのリゾット。おいしかったけど,もうちょっと量が欲しかったですね。

白身魚のムニエルです。空っぽの皿に盛り付けていくという形で提供されたので,まださびしい時点で写真を撮ってしまいました。あと,カプリはレモンが名産なのですが,そのレモンを使った蒸留酒のリモンチェッロもいただきました。かなりすっぱめです。

ドルチェはガトーショコラ。すんごい甘いケーキにこれでもかというくらい砂糖をかけて,ホントにイタリア人は甘党なんだなと思いました。

昼食が終わってからはまたマリーナ・グランデに戻って船の出港の時間まで土産物屋を物色。楽しかったカプリ島ともお別れです。とにかく青の洞窟に行けたのはホントに幸運でした。しょっちゅうイタリアに旅行に来てて,イタリアは隅から隅まで行ったけど,カプリは3回行って3回ともダメで青の洞窟は1回も行けてないなんて人もいるらしいですからね。日頃の行いってホントに大事です。朝これだけ早起きして長い道のりを走って,船を乗り継ぎ乗り継ぎして青の洞窟入れませんでしたなんてなった日にはもうガックリですからね。この旅行も5日目でかなり疲れもありましたから,入れなかったら次の日熱出して寝込んでたかもしれません。そういう事を考えてもホントに青の洞窟に行けてよかったです。私にもう少しのお金と時間があればホントは,このカプリで2・3泊してもっと青の洞窟もゆっくり行って,モンテ・ソラーロも行って,この島のリゾート生活をもっと満喫して…と行きたかったのですが…。それはいつか次回来た時の楽しみに取っておきます。今回の旅行で言えば,もう正直この時点で目的は8割方達成しましたが,まだまだ旅行は続きます。

ひとまず行きと同じ道のりでローマに戻ります。ローマの共和国広場に着いたのがだいたい20時頃でした。さすがにこの時間では観光も難しいし,疲れもあるのでサッサと夕飯を食べて帰る事に。とりあえずフラフラして夕食の場所を探したのですが,せっかくのフリータイムだからとガイドオススメの店を無視してテキトーな店に入ったのが間違いでした。入ったのは「ギンザ・ゴールド(Ginza Gold)」という和食の店だったのですが,おいしくないし,高いし…。15年前にアメリカで和食を食べた時はあまりのおいしさに感動したのを覚えていますが,あの時はアメリカの食べ物のまずさにうんざりしていた時だったからだったのでしょうか…。店員も日本人みたいな東洋系の顔立ちの割にはイタリア語しか通じなかったりして(英語も通じない),疲れが倍増しました。この店はオススメしません。天ぷらうどんや寿司を注文しましたが,写真も撮るの忘れました。なんかカリフォルニアロールに近い寿司でした。日本でこんなの出したら1ヶ月も持たずに潰れると思います。

また共和国広場に戻ると,もう真っ暗。今夜も前日と同じく「B4 ローマ ボッロミーニ(Hotel Borromini)」での宿泊なのですが,共和国広場からは結構距離があるので,タクシーで帰る事にしました。

共和国広場にタクシー乗り場があるので,そこに止まっているタクシーに声掛け。ホテル・ボッロミーニのカードを持ってきていたので,それを使いながら説明。タクシーの運ちゃんもすぐに理解してくれて乗っけてくれました。イタリアのタクシーと言えば結構ぼられる事もあるらしいのですが,どこか人気のない所に連れて行かれて身包みはがされる事もなければ,わざとぐるぐる遠回りをして料金を吊り上げたりする事もなく,もし上がったとしても1メータ違うか違わないかくらいで,割と妥当な料金でマジメに走ってくれたと思います。スピードは結構出してましたが。ただ,私がホテル・ボッロミーニの説明をする時の発音が悪かったらしく,

運ちゃん「ボッロミーニ,ノー。ベルリーニ。ボッッッロミーニ!!(すごい巻き舌で)」

どうやらRとLの発音が違う事を言っているようだ。

わし「ボッロミーニ

運ちゃん「ノー!ボッッッロミーニ!!

わし「ボッッッロミーニ!

と,車内で発音の練習をさせられながら帰るのでした。ホテルに着いてからはもうヘトヘトですぐにおやすみ。次の日でこの楽しかったイタリアともさよならですが,また次の日記に続きます。


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