これも,奥田英朗の過去の本を1つずつ探して読んでいたうちの1つです。
奥田英朗の自叙伝的な小説らしいです。名古屋から東京へ上京した田村久雄の約10年を描いた青春小説です。時代は昭和,1980年代。
これを読んだのはもう7年も前でまだ学生だった頃なのですが,名古屋,1人暮らし,他にもいろいろ共感できる所が多々あって,一気に読んでしまいました。まさに私も名古屋で1人暮らしをしていた頃だったので,非常に楽しく読む事ができ,あっという間に読み終わってしまいました。大学生活から社会人になり,独立して精力的に仕事をこなす…この物語の主人公のように,自分もこれからそんな人生を歩むのかな,と当時は思いながら読んでいたのですが…。もうさすがに今は本の内容をほとんど覚えていないので,果たして今読むとどうなのだろうか?きっとまた違う観点から,違う感想を持つのでしょう。
奥田作品の中でも,結構オススメできる作品です。これも軽いので,寝る前やちょっとした時間で読めます。