伊坂幸太郎 魔王(2005) ★★

ある兄弟と,超能力と,カリスマ政治家の話です。

2部構成の話なのですが,あれ?3部構成じゃないの?っていう感じで終わってて,とても中途半端な感じで終わります。一体どういう話だったのか?この話にはオチとかはなく,結局作者の現在の政治への不満や危惧等の言いたい事だけが叫ばれていただけの本のような気がしました。

この本を読んだ当時は本当に意味不明だったのですが,後に出る「モダンタイムス」に繋がる話だったようです。しかし,それが出た頃にはこんな話はすっかり忘れていましたし,別に忘れていても全く問題なく「モダンタイムス」を読めたのでこの本は読まなくても何の問題もないと思います。

作者が何を言いたかったかっていうのを良い方向に取ると,結局この話にも何度も出てくる「考えろ」っていう事なんでしょうか。残念ながら私にはそんな風な心の広い捉え方はできませんでした。


魔王 (講談社文庫)

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル大