ヨーロッパ旅行記 その7 イタリア・フィレンツェ その3

前回の続きです。フィレンツェ編その3です。フィレンツェでのフリータイム(自由行動)に入ります。フィレンツェの美しい街並みを存分に満喫しようと思います。

さて,前回書いた通り,サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のドゥオモを出たところで解散し,自由行動となりました。午後からはピサの斜塔に向かうオプショナルツアーもあったのですが,私は申し込みませんでしたので,完全にフリーです。

ひとまず腹ごしらえしよう,という事で昼ご飯を食べる場所を探しに行きます。今回はサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂から10分ほど歩いた「Yellow Bar(イエローバール)」という店に入りました。注文したのは,あさりのパスタと魚介類のパスタ。右側のフェットチーネみたいなのがあさりのパスタで,左側のムール貝とかが入ってるのが魚介類のパスタです。パスタパンごと出てきて自分でお皿に取り分けてって感じでした。カプチーノももちろん頼みました。もうすっかりハマっています。おいしいんですよホント。

イタリアにいる間にイタリアのデザートは全部制覇しておこうと思って,ここではパンナコッタを注文しました。イタリア人の看板娘的な子が「チョコレートソース?フルーツソース?」と聞いてくるのでとりあえずチョコレートソースを選んだら,パンナコッタにたっぷりかかってきました。ナッツのスライスとココアパウダーや粉砂糖もさらにかけてあって,日本のパンナコッタのイメージ(何もかかってない)よりもさらにいろいろトッピングされていて,イタリア人って本当に甘党なんだなあと思いましたが,味はもちろんおいしかったです。

さて,昼食もバッチリ取って体力も回復したので,行動開始。腹ごなしに運動でもするか!という事でサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に戻って,ジョットの鐘楼に上る事にしました。

ジョットの鐘楼入口です。ドゥオモはエレベータでクーポラの上に登る事もできるのですが,このジョットの鐘楼は自分の足で階段を登るしかありません。そのせいか,ドゥオモのクーポラ行きはとんでもなく並んでいるのですが,このジョットの鐘楼はほとんど並んでいません。

ジョットの鐘楼1階は土産物屋になっていて,6ユーロ払ってしょぼいゲートを通ります。

後はただひたすら414段の階段を上るのみです。窓もほとんどなく,薄暗く狭い石の階段をひたすら上ります。降りてくる人とすれ違うのもいちいち半身にならないとダメな狭さです。しかも結構急でハードな階段で,かなり体力勝負です。

一度上り始めたら頂上までひたすら狭い階段が続く訳ではなく,3ヵ所外を覗ける中間地点みたいなところはあって,一息つく事はできます。外観の写真でもデカイ窓が3ヵ所くらいある,そこです。

中間地点から見えるフィレンツェの街も十分キレイです。

しかし,まだまだ上を目指します。

中間地点を何度か通過する事2度ほど,とにかく上って上って上って,ついに最上階へ到着!

この85m弱の高さのジョットの鐘楼からフィレンツェの赤レンガの屋根で統一された街並みが一望できました。この赤レンガの屋根はフィレンツェの法律で決まっているそうです。もう,美しいの一言です。ひたすら上り続けてかなりヘトヘトになっていましたが,一気に疲れも吹き飛びました。この絶景は,今回の旅行で,いや,私の見た景色の中で一番美しいものとなりました。

特に気に入っているのがこのドゥオモのクーポラを入れたこの街の姿。クーポラの上に人が見えます。前述の通り,あのクーポラの上にも登れるのです。「あのクーポラの上からの方が若干高いか…?しかし,そのクーポラの上からではこのクーポラの入った絵は見れまい!カッハッハッハッハーッ」と,ちょっと勝ち誇った気分になりました。

午前中に通ったシニョーリア広場方面。

ヴェッキオ宮殿もバッチリ見えます。

サンタ・クローチェ教会も行きたかったな…。

あーこんな街に住めたらどんなにいいだろうなあ…。

あれ?赤レンガじゃないのもちょっとだけあるけど,あれは何なんでしょうね。

ジョットの鐘楼の頂上からサン・ジョヴァンニ洗礼堂を見下ろします。人がゴミのようだ!

共和国広場方面。

よく見ると共和国広場にはメリーゴーランドがあるんですね。

フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅もしっかり見えます。

風を感じながらフィレンツェの街を上空からしっかり堪能したので,非常に名残惜しいですが限りある時間を有効に使うためにジョットの鐘楼を後にします。体力も回復していたので降りるのは結構楽でした。サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂よさらば!

さて,フリータイムもまだまだあるし,残りの時間をどう使うか…?行きたい所がありすぎて困ったのですが,いろいろ考えて,ピサに行く事にしました。ピサはフィレンツェにはありませんが,電車で1時間少々で行く事ができます。オプショナルツアーでピサの斜塔半日観光というのもあったのですが,せっかくのフリーの時間を拘束されるのはどうなのか?それではジョットの鐘楼にも登れなかったし,オプショナルツアーの料金は60ユーロ。自力で行くなら電車代は片道5~7.5ユーロ。別にガイドなんていらないしピサの洗礼堂の中なんて入らなくていいから安く行ける方がいいし。それに,オプショナルツアーだとバスで直行してしまって移動の楽しみがない。せっかくイタリアまで来たんだから,行けるんだったら自力で電車に乗ってみたい!という事で,自力でイタリアの電車に乗ってピサに行く事にしました。

さっそくフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅(フィレンツェ中央駅)に向かいます。

途中,ジェラテリアでジェラートを買っていきます。これが大失敗でした。ジェラテリアの店員のおねーちゃんが「コーン?カップ?どのサイズにする?」的な事をイタリア語で聞いてくるのですが,その寄ったジェラテリアがやたら混んでいたせいであせってしまい,あまりよく見ずにディスプレイされていたコーンを指差して選んでしまいました。なんとそれは,一番デカイサイズだったのです…。しかも10ユーロというボッタクリ価格。これはショックでした。日本でも1000円以上するアイスなんて食べた事ないよ…。しかも量が多すぎて気持ち悪くなり,夕飯にまで響くのでした。

とりあえず邪魔なジェラートを消化するべく,駅の近くのサンタ・マリア・ノヴェッラ広場にて休憩です。

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会もあります。なんでオベリスクがあるんだろう?

バカでかいコーンもおいしくないのでそのへんの鳩にくれてやりました。

ジェラートが片付いたところでフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に向かうのですが,ちょっと長くなりすぎたので続きます



フィレンツェ (講談社学術文庫)

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル大