仕事で中国に行ってきました

また間隔が空いちゃいましたね。この前,転職して初めての海外出張に行ってきました。中国と言う日本に敵意を持った国だっていう事が残念でしたが,仕事ですしね。仕事なのでほぼ写真とかはないですが,初めてあの国に行った印象とか。

前の会社では出張と言えば9割お客さんのところに伺うもので,あれやこれやしっかり準備して出張自体もものすごい気力・精神力を使うものだったのですが,今の会社では出張と言えば99%こちらがお客さんで,ものすごい気が楽です。あれやっとけこれやっとけ指示するだけでいいですからね。完成品メーカー万歳!今回は東莞という広東省にある工業都市に行ってきました。という事でいろいろ興味深かった事をピックアップしてみます。

イミグレ
香港から中国へは車で移動したのですが,距離的には1時間半くらいで着くくらいの距離だったのですが,結局3時間以上かかりました。香港-深セン間のイミグレでものすごい時間がかかるんですよね。ちょっと広い高速道路のゲートみたいなのを通るんですが,そこにズラーッと車が並んでるんですよね。んで,何十分もかけてやっと通った!と思ったら,すぐ次に今度は中国のゲートがあってげんなりするんですよね。混み具合にもよるんでしょうが,私が行った時は運悪く1時間半以上かかりました。
ところで,私は取引先の車でピックアップしてもらってきたのですが,並んでるのはほとんどミニバンだったんですよね。香港-中国間を往復するタクシー代わりみたいな業者があるみたいです。しかし,だからと言ってこんなに同じ車種ばっか揃うものなのか?とその異常さに目を疑いました。なぜなら,そのミニバンもほぼ100%がアルファードなんですよね。見た感じだいたい並んでる車の95%がアルファードで,4%がエスティマ。残り1%がそれ以外。これ,並んでるミニバンのうちの割合じゃなくて,並んでるすべての車の中で,だからホントに異常です。私自身はアルファードに乗りたいと思った事は一度としてないですが,何がそんなにアルファードに乗りたくさせるんでしょうか?やっぱり大人7~8人ぎゅうぎゅうに乗って一番快適かつパワフルに走れるのがアルファードなのかな?トヨタってこんだけ売れてりゃ台数出るよなあ,と利益2兆円企業の実力を目の当たりにしました。しかし向こうは中国や香港だからと言って車両価格が安い訳じゃないし,車の税金がほぼ100%くらいかかるはずなので,単純に日本の2倍くらいするはずで,つまりアルファードでも一番安いグレードでも諭吉さん600人を軽く突破するし,大抵は1000人越えするんじゃないかと思うんですが,やっぱりお金持ってる人(会社)は持ってるんですね。
車や道路
やっぱり自動車業界に身を置いていた者として,まずは自動車に目が行ったんですが,まず香港と中国では交通環境が全く違いました。香港はやはり元イギリス領だっただけあって,イギリスと同じ。つまり左側通行で右ハンドル。日本とも同じですね。しかし中国では右側通行で左ハンドル。ナンバープレートも違っていて,香港と中国を行き来するような車は2種類ナンバープレートをつけていました。
香港の道路は割とマトモ(日本に近い)でしたが,中国の道路はかなり不思議な光景でした。特に一般道。レクサス,BMW,メルセデスなどの最新の高級車がいっぱい走っているかと思えば,めちゃくちゃ汚くてボロそうな車とか,いろんなメーカをパクって訳の分からないごちゃごちゃなデザインになったような中国車とか,3人乗りしたボロボロの単車とかが混在しており,現代と日本の戦後みたいなのが混じったような不思議な光景です。大半の普通の中国人は車を買うようなお金なんてないんだろうけど,ボロでも車に乗ってるような人は中国ではものすごいお金持ちだし,高級外車に乗ってる人もゴロゴロいる,日本とは比べ物にならない本当にものすごい格差社会を実感します。
中国だとVWが一番多いかと思ったけど,トヨタとかホンダが多くて,日本車結構人気だなあと感じました。広州はホンダの工場もあるし,もっと北の方に行けばVWも多いのかもしれません。あとはフォードとかのアメ車も割と見ました。
マナーは当然悪くて,渋滞とかでは頭入れたもん勝ちって感じだし,すぐクラクション鳴らすし(そういう国民性なのかと思ったら,そういう鳴らさなきゃいけない法律があるみたい。でも国民性もあると思う。とにかく中国車はホーンの耐久性必須だなあと思った),車線変更とかスピードも荒い。あと,車は信号くらいは守ってたけど,歩行者は全く守らないですね。往来が激しい大通りでも,普通に歩行者が歩いて横断してるんですね。信号が赤だろうと,そもそも信号がなくても。走ったり急いでダッシュして横断してる人はいませんでした。なぜならそうするとはねられちゃうから。ゆっくり歩いて横断すれば車の方が避けてくれる…みたいな社会らしいです。これは絶対自分は中国では運転できないししたくないなと思いました。
気候や環境
私が行ったのは南の方だったので,とにかく暑い!湿気が高い!3月なのに25℃で湿度95%でした。そんな過酷な環境の工場で働いているかわいそうな中国人をいっぱい見てきたんですが,彼らは全く汗1つかいてないんですね。日本人は同行した3人とも汗だくだったんですけど。この土地で生まれれば適応するのかしら。したくありませんが…。北京みたいにモクモクではありませんでしたが,やっぱりかすみがかったような,常に曇った感じですね。向こうではこれで晴天だけど,決して青空は見えないみたいな。冬だともっと酷いかもしれない。あとは大気は埃っぽい感じだけど,スギ・ヒノキ・イネ・ブタクサ・ハウスダスト等パーフェクトアレルギー人間な私でも向こうに行ってる間は花粉症も収まったし他のアレルギー症状は出てなかったので,意外とアレルギー物質は飛んでいないのかもしれません。しばらくいたら出るかもしれないけど。あと,泊まったホテルでは毎日各地のPM2.5の数値みたいなのを掲示していて,ちゃんと中国でも問題視されてるんだなと少しだけ安心しました。どのくらいの数字だとどのくらい体に悪いのかは分かりませんでしたが。ちなみに東莞の数字の3倍以上の数字が北京では記録されていて,絶対に北京には行きたくないなと思いました。
食事
中国の食べ物というとヤバイイメージしかありませんが,今回は接待みたいな感じでいい店ばっか連れてってもらって,いいご飯をいっぱい食べさせてもらいました。店も高級店って感じで外にベントレーが止まってたり,中国でも相当の富裕層が使っていそうな店ばかりでした。普通の人が行くような店だと,どうなんでしょう。あまり想像したくないし,利用したくもないですが。とりあえず我々が食べたご飯はとにかくおいしかったです。日本では食べられないようなものも多くて,非常によかった。写真撮ればよかった。あれが食べたいとかあれが飲みたいって話をすると,次の日それが出てきたり連れてってくれたりして,出張万歳!…と言いたいところですが,さすがに連日それだと結構ウンザリもしてきて,日本食が恋しくなってきます。あと,やたら飲まされました。ちょっと減るとすぐ注ぐんですよね。向こうの人は客が潰れると喜ぶらしいですね。「潰れるほど飲んでくれた!」みたいな。青島(チンタオ)ビールっていうバドワイザーとかハイネケンみたいなのどごし重視のアルコール度数もそんな高くないヤツばっか飲んでたので潰れはしませんでしたが,ちょっとお酒強くなったかも!?仕事も順調だったので,あんまり大きな声では言えませんが朝以外はすべて飲んでいました。いや飲まされていました。
香港人と中国人,そして東莞の人
今回行ったのは東莞ですが,会社自体は香港の会社で,会って直接話をした人は皆香港人でした。もちろん工場で働いているのは中国人なんですが。我々は中国語は全く話せないし,香港人は日本語を全く話せないのですが,全員英語を話せるので,我々とは英語で会話。んで現地の人と香港の人は広東語で会話っていう感じでした。この出張に行く前は香港=中国,香港人=中国人と思っていたんですが,香港と中国は別の国だし,香港人と中国人も全く違いましたね。香港人は中国人とメンタリティも全く違う。やっぱりイギリスの影響なのか,おとなしいし他人や他国に対してのリスペクトを感じました。北海道でよく見たうるさいマナーゼロの中国人のような振る舞いをしない。彼らも中国人と混同される事を非常に嫌がっており,「香港人は中国人とは違う!」というような事を言っていました。東莞の人は,住み込みの出稼ぎの労働者が多いみたいで,工場で働いているような人はみんなどう見ても10代のすごい若い人たち。田舎から出てきて,月収はせいぜい1万円。それでも田舎の家族の年収にあたるくらいで,がんばって家族のために過酷な環境で非常に安い給料で働いている,ホントに戦後の日本みたいな感じですね。日本に生まれてよかった。と日本に生まれた事に感謝しました。
ホテル
泊まったところは一応東莞では五つ星のかなりいいところだったので,割と快適に休めました。もちろん日本の五つ星のところ(そんなとこ泊まった事ないけど)とかと比べると,細かいところの粗は目立つし気になるんですが,十分。もっといいグレードの部屋に泊まればもっとゴージャスな感じになるみたいです。東莞のホテル1東莞のホテル3東莞のホテル4東莞のホテル2
ちなみに,一番気になったところはここ。東莞のホテル5

まだまだ書き足らない事もありますが,長くなりすぎたのでまた今度行った時にでも。中国は行きたくないけど,香港なら週末とかにぶらっと行くのはいいと思いました。私がお金持ちだったら。そしてこれから中国の支配が強くなって香港が変わってしまったりしなければ。


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