Nintendo Switch ファイアーエムブレムエンゲージ

ここ四半期ほどスプラばっかやってましたが少しずつそのモチベーションも落ちつつあるので,ファイアーエムブレムシリーズの最新作,ファイアーエムブレムエンゲージを買いました。結構楽しいです。

ウデマエS+10も達成したし,Xマッチもブキマッチングが楽しくないのでそんなにやる気が起きないし,最近はサーモンランでひたすらランクを上げてばっかで,正直モチベーションが少しずつ下がっていました。スプラトゥーン3を別に飽きた訳でもないし,いろいろとまだやる事や目標もあるのでこのファイアーエムブレムエンゲージも買おうかどうか迷っていたのですが,この間のアップデートがかなり期待外れでがっかりしてしまったので浮気する事にしました。

FEは毎回必ずやってますが,このエンゲージは風花雪月以来の約4年ぶりくらいのプレイになります。風花雪月は500時間以上プレイするほどかなりハマってしまったのですが,果たしてこのエンゲージはどうなのか。

結論から言うと,結構楽しいです。ちょっと「ん?」と思うところもあるのですが,普通に楽しい方が勝ってます。

とりあえず,いつも通りハード+クラシックモードでスタート。FE常連としてはノーマルやカジュアルなんて邪道だから認められないし,いきなりルナティックだとマゾすぎてスプラ以上にストレスたまるかもしれないし。今回はエレオス大陸というところが舞台で,youtuberみたいな見た目の1000年も眠っていた神竜リュールが主人公です。シリーズ定番のジェイガン的なポジションの人もいるし,赤緑も一部の人のニーズに応えた感じのキャラクターになっています。中盤で出てくるディアマンドというキャラクターの方が出自(王子)も性格も立ち居振る舞いも王道の主人公っぽいのですが,きっと神竜様だからちょっと浮世離れしているのでしょう。

まず,見た目からすぐ分かる変化で言うと今作のキャラデザはかなりのアニメ調になっています。FEシリーズとしては割と賛否が分かれそうなキャラデザだなあと思いましたが,まあやってたら慣れました。それにホントのアニメみたいにかなりスムーズにヌルヌルキレイに動くのでこの絵が好きならかなり楽しいんじゃないでしょうか。間違いなくキレイなのはキレイだと思います。

反面,正直いつもと比べるとキャラクターやストーリーの作り込みは薄いように思いました。風花雪月では紋章だったり各キャラクターの国や家の事情がこれでもかというくらい作り込まれていて,ストーリーで描かれない部分までしっかり想像したり考えたりできるよう,設定がカンペキに作り込まれていました。今作はいろいろとキャラクターの作りに薄さを感じます。見た目がyoutuberやキャラ芸人みたいだったり,ヘンな性格や言葉遣いだったり表面上のキャラ付けはされているんだけど,わざとらしくただヘンなだけのキャラ付けみたいな。吹雪の中かなりの露出で平気そうなキャラとか。とにかく,今までのFEみたいな中世ヨーロッパ的な,ファンタジー的なキャラデザを期待していると裏切られるし,そういうはっちゃけたキャラデザの人たちがあまり作り込まれてなさそうなストーリーを進めていくのでシリアス感もあまり感じないです。まあ,まだ9章までしかやってないのでこれからいろいろ出てくるのかもしれませんが,風花雪月のようなどシリアスなストーリーを期待しているとかなり裏切られます。

また,今回は紋章士という過去作の英雄たちが登場するのが目玉となっています。ただ,過去作についてはあまり触れられず,あくまで今回はエレオス大陸で生きるキャラクターたちが主人公でストーリーのメインであり,紋章士はただの脇役です。絆会話という主人公たちと紋章士たちの支援会話的なのもあるのですが,一言二言話すだけで非常に内容が薄く,これならなくてもよかったのではと思うくらい薄いです。紋章士は指輪に幽霊というか魂というかそんな感じの状態で宿っていて,その指輪を装備して,「シンクロ」というスタンドみたいに呼び出したりする状態や,「エンゲージ」という変身ヒーローみたいに合体したりもできます。というかもう変身シーンそのまんまです。これも前作の風花雪月がどシリアスだったのと対照的で,FEっぽさがあまりなくてある意味新鮮でした。風花雪月みたいな感じを期待してやると面食らうと思います。

とまあ,ここまで割とネガティブな感じ多めで書きましたが,肝心のシミュレーション部分はめちゃくちゃ楽しい!

紋章士とシンクロしたりエンゲージすると能力が上がったり普段使えない武器や魔法を使えたりするのですが,3ターンくらいしか使えないし,その後もう一度エンゲージするためには多少時間がかかったりするので,そのへんはいろいろ考えて戦略を練らなければなりません。ハードにおいては味方はやや弱めのゲームバランスで,エンゲージしないと相当厳しい。ステータス画面でエンゲージ技やエンゲージスキルを見ると9回攻撃だとかかなりインフレしちゃってそうで壊れてそうなものが多いのですが,それでもエンゲージすれば無双できるかというとそうでもありません。むしろ油断してると結構死にます。ボスも割とガンガン攻めてくるし,敵がエンゲージしたりしてくるマップもあるし。エンゲージ前提のゲームバランスで,エンゲージできない人がやられちゃわないようにいろいろ考えながら動かないといけないので,難しいし手強いシミュレーションの部分はいつも通りです。どう味方を動かして,どういうタイミングでエンゲージしたりするのかかなり考えながら進軍していくのがすごく難しくて楽しいです。

育成要素もいろいろやる事が多くて楽しい。レベルを上げてクラスチェンジしたりするのはいつも通りですが,今作はそれに指輪を装備してポイントを貯めてスキルを付けていったり,クラスチェンジの幅を広げていったりできます。仲間になるキャラクターも戦場に送り出せる数に対してかなり多いので,自分の好きなキャラを自分の思うように育てていく楽しみもいつも通りあります。いろいろやれる事が多くてまだ私としてはほとんどやれてないのであまり書けないのですが…。

一応,難しすぎると困るという人たちのために,ノーマルモードやカジュアルモードといった初心者救済モードもあるし,最近のFEでは標準装備のターンを巻き戻す機能もあります。また,今回はワールドマップを移動しながら章を進めていくというFE覚醒方式で,覚醒と同じように遭遇戦とかもあるのでそれを利用してレベル上げをして難易度を下げるというやり方もできます。

拠点は結構いろんな事ができます。ミニゲーム的なのも多いですが,結構雑多な感じで世界観がちぐはぐな感じもしました。風花雪月では学園とか教師という背景を生かしたものしかなかったのと対照的です。

料理や食事は風花雪月でもありましたが,さらにいろいろ選べる項目が増えていてパワーアップしています。風花雪月でも好きなキャラクターたちと食事を楽しめるだけでも楽しかったアクティビティーだと思いますが,これは素直にいいと思いました。風花雪月では食材と食事をするキャラクターを選ぶという感じでしたが,今回は作るキャラクターも当番制で変わるし,食材も選べるし,食事をするキャラクターも選べます。食事を作る人も得意不得意の料理があったり,風花雪月と同じく食べる人の好みもあるし,料理を選ぶのもかなり悩ましい。しかも,出来栄えもいろいろあってうまくいく事もあれば失敗してまずい料理ができる事もあります。結構頭を悩ませる要素が増えて楽しいです。

筋肉体操というリズムゲーや連打ゲーみたいなミニゲームもあります。ゲーム自体は単調でそう楽しいものでもないですが,掛け声が楽しい。けど,FEの世界観に合っているかどうかは疑問ですが。

釣りもあって,風花雪月よりもこれもちょっと複雑化しました。風花雪月ではただタイミングよくボタンを押すだけだったのが,もうちょっと釣りゲームらしくなりました。他にも竿や時間で釣れる魚が変わったり,ちょっとどうぶつの森みたいになりました。でも,所詮おまけのミニゲームですが…。

他にも,動物を保護して放牧したり,マスコット的な生物をかわいがったり,とにかくいろいろあります。

寝たらキャラクターが起こしてくれたりするギャルゲー的なヤツもあります。

ifでキャラを撫でるという海外版で削除されたエロゲーみたいなヤツがありましたが,今回それと同じような指輪磨きとかいうのがあります。コレ,正直いらないと思います。今回は結婚とかもないから何か合わないし,リビングでやるのに抵抗あるし…。

他には,男女平等に配慮した感じになってきてる気がします。昔は敵の蛮族や盗賊なんてこんな感じの極悪なおじさんしかいなかったけど,

こんな感じで女の蛮族のボスとかも出てきたりするし。

モブのザコ敵でもアーマーナイトやアクスファイターみたいなのでもちゃんと男女半々くらいで登場してきます。ペガサスナイトは相変わらず女しかいないけど,ifでは男のペガサスナイトいたし,なんかすごく配慮してる感を感じます。別にゲームなんだからそんなん平等にせんでも…と個人的には思いますけどね。細いのにゴツイ鎧来てたり斧振り回す方がヘンじゃない?と思うし。

そんな感じでいろいろと問題点や不満点も書きましたが,いつものFEと同じくらいのやりごたえでゲームバランスがすばらしく,戦闘や育成が楽しいという点はいつものFEと変わらないので,いつものFEファンとしても十分満足な出来だと私は思いました。

という事でやるか迷っている人は問題なくGOしていいと思いますよ。


Fire Emblem Engage(ファイアーエムブレム エンゲージ) -Switch

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