伊良部シリーズでハマった奥田英朗の過去の本を1つずつ探して読んでいたうちの1つです。
調子のいいパーティー屋兼半チンピラのヨコケン,記憶力の良さだけが取柄の一流企業お荷物社員ミタゾウ,元モデルで絶世の美人だが性格は破綻しているクロチェの3人が一攫千金を夢見て完全犯罪を企むお話です。と言ってもそんなに重たい話ではなく,軽いエンターテイメント的な話に仕上がっています。同じ3人主人公と言っても,「最悪」や「邪魔」のような重たい話とは全く違います。
この人の作品は全てそうなのですが,非常に読みやすく,テンポよく読み進められます。寝る前のちょっとした時間にちょこちょこ読んでみてはいかがでしょうか。話も軽く楽しいので,邪魔にはならないと思います。夜のお供にどうぞ。