ジャガー F-PACE Sの走り

今日はジャガー F-PACE Sの走りについて書こうと思います。

まずジャガーF-PACE Sのカタログスペックについて改めて記載します。

車体としては,全長4740mm,全幅1935mm,全高1665mm,車両重量2000kgとなります。世界的にはミドルクラスのSUVになりますが,狭い日本においては結構巨大で取扱いに気を使うサイズと言えるでしょう。結構幅あるなあと思っていた159が1830mm,RCZが1845mmですから,それよりも10cmくらい違います。

次にエンジンですが,排気量2994ccのV6スーパーチャージドエンジン,すなわちスーパーチャージャーで過給しているエンジンとなります。このエンジンはFタイプにも搭載されているエンジンで,最高出力は380ps/6500rpm,最大トルクは450Nm/3500rpm,0-100km/h加速は5.5秒というモンスターエンジンです。この数字は私が今まで乗ってきたどの車よりスゴイ数字です。以前乗っていた3.2L NAの159でも,最高出力260ps/6300rpm,最大トルク322Nm/4500rpmですので,大体159の1.5倍くらいのエンジンスペックになります。

駆動形式はFRベースのAWDで,前後のトルク比を10:90から90:10まで変化させられます。ZF製トルコン式8ATを搭載。タイヤは前後輪共に255/50R20のピレリ P-ZEROを履いています。サスペンションは前がダブルウィッシュボーン,後ろがマルチリンク,さらにSはアダプティブダイナミクスという可変ダンパーも装備されています。

と,カタログの話はそのへんにしてまず乗ってみてハンドルを取った感じとしては,SUVらしくアイポイントが高く非常に運転しやすいです。そして運転してみると,ものすごい巨大な戦艦でクルージングしているような感じがします。クルーザー感がハンパないです。大きい車運転してる!っていう。それでいて,最小回転半径は5.6mなんで,意外と小回りも利きます。CX-8,RX,X3,XC60,ステルヴィオ,マカンといった同クラスのライバルと比較しても小さくて小回りが利きます。さすがにコンパクトカーとそう変わらないと言うと完全にウソだろうと思いますけどね。小さい駐車場とかで100回くらい切り返さないといけないとかはないです。

街乗りで走った感じは,非常に穏やかに走る事ができ,スポーティーに振った車ではありますが普段使いも全く問題ありません。エンジンも静かだし,車内だとほとんど勇ましい音も聞こえないのでもっと騒がしくしてくれてもいいくらい。足がガチガチでハネまくるなんて事もありません。RCZはダンパーが入ってないんじゃないかっていうくらい衝撃を全部自分で受け止めないといけない車でしたが,このF-PACE Sは非常にマトモです。柔らかいか硬いかで言えば硬めですが,適度にしなやか。他のSUVと比較しても段差でそんなに揺さぶられません。20インチのタイヤを履いていますが,乗り心地は悪くありません。快適です。

加速は街乗りでは当然のごとく十分で,全く問題ありません。戦艦みたいな乗り味と書きましたが,戦艦でありながらロケットみたいな加速もいつでもできます。アクセルペダルをちょっと踏み込むと,このF-PACE Sの3L V6スーパーチャージドエンジンが2tもあるボディを軽々と違法な速度に加速してしまいます。かといって常にそんなピーキーでやる気マンマンモードにする必要もなく,ノーマルモードでも穏やかに走る事ができますので,この十分過ぎるパワーで安心して安全に走る事ができます。エコモードにするとかなり加速時の出力が抑えられるようになりますが,それでも十分です。私の場合は街乗りはほとんどエコモードで,バイパス的な大きめのちょっとスピードを出せる道はノーマルモードに切り替えています。よくこういう大排気量やハイパワーの車に対してネガティブな人も多い昨今ですが,やっぱり余裕の出力というのは重要だと私は思います。確かに街乗りでのんびり流すには1.5Lくらい,何だったら軽自動車のパワーでも十分なケースもあるかもしれない。しかしそこにちょっと坂や障害物があってちょっと加速や追い越しをしたいと思った時に,やたらやかましくガサツなエンジンが回るだけで思った通りの加速をしてくれないというのはものすごくストレスだし,楽しくない。159ではそういったケースはほとんどなかったんですが,RCZは結構あったんですよね。このF-PACE Sではそういったケースはまた皆無になりそうです。

と言いつつ,街乗りでそんなパワーが必要な事はレアケースなので,高速でこそこの車は真価を発揮します。やっぱりこの3L V6スーパーチャージドエンジンのパワーはすさまじくて,何km/hからであっても全く不足なく思い切り加速できるんですよね。カタログの数字は伊達じゃない。高速での合流のようなほぼゼロスタートからの加速はもちろん,結構な高速からの追い越しであっても,140km/hからだろうが150km/hからだろうが,まだまだ加速できちゃうんだろうなという余力があります。さすがに試した事はありませんが180km/hからでも十分に加速できる気がします。たぶん。どの速度域からでも身体をシートに押し付けられるようなぶっ飛ぶような加速が可能です。楽しすぎます。かなり自制して運転しないと免許がいくつあっても足りない状況になってしまいます。

ノーマルモードでも全く不満のない走りなのですが,ドライブモードをダイナミックモードにしてシフトセレクタをスポーツにする事で,さらに過激にする事もできます。こうするとアクセルレスポンスがめちゃめちゃ過敏になって,ギヤも高めに設定されるのでエンブレも効きまくりのサーキットで走るためのモードみたいな感じになります。このモードだと普段あまり聞こえないエンジンサウンドもかなり過激になって聴きやすくなります。

で,そんな加速だけでなく,ハンドリングもキレキレで楽しいです。ステアリングはクイックで,足回りもしなやかでSUVにもかかわらずあまりロールしないので高速でも安心してコーナーにツッコめるし,楽しい。ワインディングも楽しめます。そんなSUVだから揺さぶられるとかそういう事はありません。まるで普通のスポーツカーみたいな感じです。さすがジャガーといったところでしょうか。

そんなこんなで,走りに関しては全く不満のない車です。他のところでは細かい不満はいっぱいありますが,走りに関してはホント満点ですね。2tもあるこのでっかい車体がここまで走れるのはビックリです。もはやでかくて車高の高いスポーツカーと言って差し支えないでしょう。

これはやはりSの装備であるV6エンジンと足回りによる部分が大きいと思います。このV6の天井知らずのパワーと,アダプティブダイナミクスやトルクベクタリングなどの足回りの組み合わせの楽しさ。果たして2Lディーゼルで2t近いボディのF-PACEの車体をここまでの満足感が得られるか動かせるかと言われると,やはり難しいでしょう。このF-PACEはやっぱりムリしてでもSか3.5tを選んだ方が間違いなく幸せになれると思います。私も相当ムリしました。走り以外は欠点の多い車なので,妥協してディーゼルとかを選ぶと最初は楽しめてもしばらくすると…ってなって,結局ディーゼル選ぶならCX-5とか選んだ方が安くて故障もしなくて満足度も高くて幸せになれるような気がします。

そんなこんなでF-PACE Sの走りは非常に楽しく満足度も高く,全く問題ありません。先月GOTOで三重の方に旅行に行ってきたのですが,道中楽しくてしょうがなかったです。ニヤニヤが止まりませんでした。急速にEV化,HV化が進みつつある今日この頃,この絶滅危惧種のV6エンジンのスポーツカー,F-PACE Sを大切に乗っていきたいです。


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