奥田英朗 ウランバーナの森(2000) ★★★

奥田英朗のデビュー作です。たぶん作者はビートルズが好きなのだと思いますが,ジョンについて書かれた話です。

簡単に書くと,ジョン・レノンの便秘に悩んで幽霊と会話するお話です。

ビートルズ世代の人やファンなら,いろいろエピソードらしきものを知っていると思うので,楽しめると思います。私は親がビートルズ世代っていうくらいなので,あまり人名やエピソードが出てきても理解できず,ついていけませんでした。作者はジョンやビートルズが大好きなのでしょう。エッセイ「用もないのに」でストロベリー・フィールズやダコタ・ハウスに行って感動した旨が書かれていましたしね。

最悪」「邪魔」のようなサスペンス路線でもなく,「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」とかのようなコメディ路線でもなく,他の奥田作品とは違う趣になっています。


新装版 ウランバーナの森 (講談社文庫)

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