パワポケ4

GBA第2作目のパワポケ作品で，シリーズ4作目。表サクセスは日の出高校編。プロペラ団3部作が前作までで終了し，新しい話が始まる。パワポケの中では最もホラー色の強い話。神隠しの呪いを解くため，甲子園を目指してがんばる。裏サクセスはRPG風ファンタジー編。パワポケ3のパーツシステムを採用し，RPG風の戦闘システムが導入され，その名の通りRPG風のゲームとなっており，また，過去の作品の登場人物がゲストとして登場している最初の作品でもある。また，パワポケとしては初めてペナントモードが追加された。

あらすじ

表サクセス

大安高校の1年生の野球少年である主人公は，父親の仕事の都合で本土から日の出島に引っ越す事になった。しかし，引っ越して早々，足を滑らせて日の出島の慰霊碑を倒し，壊してしまう。実はこの慰霊碑はかつて終戦から故郷の日の出島に戻る直前に事故で死んでしまった，野球がしたくてたまらなかった若者たちの慰霊碑だったのだ。それを主人公が壊してしまった事で，本人は気付いていないものの，主人公は呪われてしまったのだった。

日の出高校に転校した主人公は，山田平吉に誘われ，野球部に入る。しかし，日の出高校の野球部は，人数を揃えるだけでも精一杯であり，レベルはとてつもなく低く，下位クラスのチーム相手の試合でもコールド負けしてしまうほどだった。しかし，試合に負けると，キャプテンの菱村飛男が，主人公の目の前で消えてしまう。驚いた主人公は，他の部員たちに知らせるものの，何と誰も消えたキャプテンの事を覚えていない。まるでそんな人など最初からいなかったかのように…。

同じクラスの天本玲泉や，その祖母天本セツに相談し，慰霊碑や呪い，神隠しについて説明を受け，主人公にかけられた呪いは，「暗い時代が終わってようやく好きな野球ができる直前の事故で死んでいった若者たちの無念」と，「自分たちが血を吐く思いで望んだのに許されなかった野球が自由にでき，甲子園に少なくとも挑戦できる主人公には死に物狂いでやって欲しい」という思いからかけられたものであり，そのために負ければどんどん部員が消えていき，甲子園に行く事ができなければ最後に主人公も消えてしまうものではないかと天本セツは語る。

もちろん消えたくない主人公は，日の出高校の野球部で甲子園に出場するという無謀な挑戦に挑む事にする。しかし，いきなり部室が火事になり全焼。やる気をなくした部員たちは全員退部してしまう。困った主人公だったが，何とか部員たちを説得し，野球部を再建。

しかし，再建後の最初の試合では，地区最強であり，主人公の元いた大安高校と対戦する事になってしまう。相手は全員レギュラーではない2軍だったものの，結果はやはりコールド負け。そしてまたチームメイトが1人，今度は山本有三が神隠しにあって消えてしまう。もちろん誰も彼の事を覚えていないのだった。

呪いが本物である事を知った主人公は，それからがむしゃらに野球をがんばり，何とか地区大会決勝で大安高校を破り，無事甲子園に出場。そして，甲子園で優勝する。

すると，何と消えたはずの人たちはいつの間にか戻ってきており，しかもだれ一人いなくなったことを覚えていなかった。まるでそんな事件などそもそもなかったかのように…。

結局呪いって何だったんだろうな。しかし呪いに急き立てられるように野球に打ち込んだ事により，プロ野球界からドラフト指名され，プロ野球選手に。日の出島に無事平和が訪れたのであった。めでたしめでたし。

裏サクセス

剣と魔法の世界にある国，キングダム王国とエンパイア帝国は，戦争を避けるために野球の試合で国同士の問題を解決していた。その野球の試合は，野球人形と呼ばれるゴーレムを使って実施されるのだが，野球の試合を200日後に迎えたある日，キングダム王国の野球人形の1体が何者かによって盗まれてしまう。野球人形がなくなったと知れれば，国はパニックになり，戦争になってしまう…。困った国王シマオーカは，キングダム王国の危機を幾度となく救った勇者・主人公に新しい野球人形の作成を依頼する。果たして主人公は無事200日以内に野球人形を準備する事ができるのか…！？果たして野球人形を盗んだのは誰なのか…！？

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